活動内容
Activity
日伊文化協定締結70周年記念

ローマと日本美術の真実展 

2024年11月8日

本展は、2024年11月8日(金)〜11月10日(日)の前期展、同年11月12日(火)〜11月14日(木)の後期展に分けましてヴェナンツォ・クロチェッティ美術館にて開催されました。
開会式当日の日中は、コロッセオやトレビの泉、スペイン広場など観光名所に訪問し、夕刻から始まった開会式には、およそ100名の来場者(ご来賓、日本人、イタリア人含む)が訪れました。
ご来賓には在イタリア日本国特命全権大使の鈴木哲様(ご夫人と共に)、クロチェッティ財団会長オルトラーニ・カルラ様、イタリア日本美術家協会会長ピエールジャコモ・ペトリオーリ博士にご臨席頂きました。
ご来賓からのご祝辞や主催側スピーチを賜った後に、日本らしく鏡割りで乾杯を発声してご歓談、その途中に日本作家三名によるデモンストレーションが披露されました。およそ2時間に及ぶ開会セレモニーは終始、笑顔・歓談で幕を閉じました。 

2024年11月9日

11月9日観光  この日は、全世界のカトリック教徒の総本山とも謳われる世界遺産バチカン市国に訪問。  初めはバチカン美術館を見学し、有名な彫刻ラオコーンやラファエロの間で、ルネサンス期の傑作を堪能した。  次に若き日のミケランジェロの傑作「ピエタ」があるサンピエトロ大聖堂に行くも、残念ながらお目当てのピエタは修復中であったが、絢爛豪華なバロック建築様式の大聖堂の荘厳かつ煌びやかな様相を堪能した。  少し離れた場所にある最後の訪問先は、映画「ローマの休日」でも有名な「真実の口」(ボッカ・デラ・ベリタ)。実際にはマンホールの蓋であるが何故か懐かしさを感じるものがあった。 

2024年11月10日

古代ローマ帝国を滅亡に追いやったヴェスヴィオ火山を背景に

古代ローマ都市ポンペイ訪問は、今日のローマや世界のあらゆる都市に影響を与えたことを知ることが出来たのではないだろうか。
紀元前という時代においても、水道技術や建築技術などの根幹をこの街に見出せたように思える。訪問された方々はそう感じたに違いない。

「ローマと日本美術の真実展」 開会式進行詳細

では、当会最高顧問の開会ご挨拶から進めて行きますが、その前に赤尾信敏最高顧問はについてご紹介します。ガット・ウルグアイ・ラウンドの通商交渉はもちろん、日中国交正常化に尽力して、今の日本を創ってこられた外務省における日本経済発展に寄与した貢献者のお一人です。そのほか在アメリカ特命全権公使、ジュネーブ・ウィーンそれぞれの国連大使、最後は在タイ日本国特命全権大使を経て退官されまして、国際機関日本アセアン・センター事務総長ご就任、その退任後に当会最高顧問にご就任い頂いております。
こうした日本を牽引される方やタイ王族のバッグアップがあるからこそ、当会はこのクロチェッティ美術館で本展が開催できているものと心得ています。
また、何よりも日本美術家の皆様の卓越した芸術作品やイタリア側の協力が最も大きな支えであることにも感謝致します。「ありがとうございます」。
私ども藝文協会は世界に対し、如何に日本美術が聡明で力強いということを発信して参りますので今後ともよろしくお願い致します。
こうしたご挨拶はここまでに致しまして、「ローマと日本美術の真実展」の開催宣言を赤尾最高顧問にお願いします。

赤尾最高顧問開会宣言

只今ご紹介に与りました一般社団法人藝文協会の赤尾でございます。
「ローマと日本美術の真実展」の開催に当たりまして、藝文協会を代表して一言ご挨拶を申し上げたいと存じます。
始めに、お忙しい中、本日の開会式にご出席下さいました在イタリア日本国特命全権大使鈴木哲様、クロチェッティ財団会長オルトラーニ・カルラ様、今回の美術展の監修を始め、日本での美術展や美術誌「bun-ten」の企画・監修に日頃ご協力頂いているピェールジャコモ・ペトリオーリ博士、特別出展となるボローニャ在住作家のファン・ヒッター様と出展日本美術家の皆様、そして今回の美術展開催にご尽力下さいました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
私ども藝文協会では、これまでイタリアでは、シエナ(2009、2015、2019)やボローニャ(2022)で美術展を開催してきましたが、ローマ開催は初めてです。この度、「永遠の都、世界の都市」とも言われ、歴史と文化が息づくローマにおいて、このような美術展を開催できますことは、私どもにとりまして非常に光栄なことでございます。
この場をお借りして、私ども藝文協会の活動につきまして簡単に2点ご紹介申し上げたいと思います。
第1に、藝文協会は2000年に設立され、本年8月には、24周年を迎えたところです。海外では、アジアに当会本部を設置するタイを中心にベトナム、マレーシアなど、欧米ではイタリアのほか、ロシア、ポルトガル、リトアニア、スウェーデン、そしてハワイなどで美術展を開催して、各国の皆様との交流を通じて、相互理解や友好協力関係の増進に努めてきております。
第2に、もう一つの活動の柱である、美術を通じた若者たちへの教育や交流です。美術展開催の機会に、「子供ふれあいアートセッション」や「学生たちとのワークショップ」を開催してきております。「子供ふれあいアートセッション」では、美術による教育を通じて、将来を担う子供たちとの豊かな想像力や知的好奇心を育むことを目指しております。今回は子供を対象としたセッションではなく、このあと皆様の前で、森川畦水先生による書道パフォーマンスと、永井洋子先生による生け花デモンストレーション、そして野口博先生による水墨画パフォーマンスを行って頂きます。
今回の美術展を通じた皆様との交流を機に、日本とローマ、ひいてはイタリアとの友好協力関係が一層深まることを願う次第です。
ご清聴、有難うございました。

在イタリア日本国特命全権大使鈴木哲様ご祝辞

赤尾信敏藝文協会最高顧問、石川文隆藝文協会代表理事、クロチェッティ財団カルラ・オルトラーニ会長、イタリア日本美術家協会会長ピエールジャコモ・ペトリオーリ博士、そしてご列席の皆様、本日はお招き頂きありがとうございます。藝文協会主催によります「ローマと日本美術の真実展」の開会を心からお祝い申し上げます。
私にとって赤尾大使は外務省の大先輩ですが、私の赤尾大使のイメージは「タイ駐在大使」というものでして、藝文協会も日本とタイの文化交流をされている団体だと勝手に思い込んでおりました。
実際には、藝文協会はその活動を早くから世界に広げられ、2008年にはイタリアとの交流が始まったと伺いました。
今回、日イタリア文化協定70周年記念ということで、ここローマで、このような立派な会場に200点以上の芸術作品が展示されることになり、大変素晴らしく思うと共に、この展示会の開催のためにご尽力頂いた全ての方々に心より感謝申し上げる次第です。
また、ペトリオーリ博士が本年3月にイタリア日本美術家協会を発足され、日本とイタリアとの芸術面での交流にご尽力頂いていることに敬意を表すと共に感謝申し上げます。
私はローマに着任して2年になりますが、イタリアの方々が日本文化に大きな関心を示して頂いていることを大変嬉しく思っております。今年は9月に津軽三味線の演奏家を迎えてコンサートを開催しました。先週はルッカというところで日本のアニメ・漫画などを含む欧州最大のコミック・フェスティバルが開催されました。また、今週初めにはローマで能・狂言の公演があり、多くのイタリアの皆さんが鑑賞されました。
日本イタリア文化協定70周年の機会に、こうした幅広い交流が益々深まっていることは大変喜ばしく思います。また、今年8月には、懸案となっていた日本イタリア映画共同製作協定も発効しました。イタリアも日本も映画の分野では独特の存在感を有しており、こうした分野での協力も大いに期待されるところです。
最後になりましたが、今回の展示会のご成功を祈念すると共に、藝文協会並びに本日ご列席の皆様方の益々のご発展とご健勝を祈念し、ご挨拶とさせて頂きます。

クロチェッティ財団 オルトラーニ・カルラ会長ご祝辞

クロチェッティ美術館へようこそ。私はクロチェッティ財団会長のオルトラー二・カルラです。この財団はクロチェッティ先生の豊かな彫刻作品を保管保護、同時に研究と革新のための場所、即ち芸術の小さな都として後世に遺すことを目的としています。
クロチェッティ先生は日本を称賛し、尊敬していました。日本では数多くの展覧会が開催され、先生の芸術は高く評価され、イタリアの次に多くの作品が残されています。
そして私は、この両国の深い芸術的友好関係のおかげで、日本の現代美術作品を展示できた本日を大変嬉しく思います。
ご出席の皆様に感謝申し上げる共に日本イタリア文化協定70周年を祝うためにこの場所を選んでくださった皆様に心より感謝申し上げます。
「ありがとうございます」(日本語) 

イタリア日本美術家協会会長 ピエールジャコモ・ペトリオーリ博士ご祝辞

皆様、本日お越し頂きありがとうございます。
本年3月に日伊文化交流を目的としたイタリア日本美術家協会の発足式が東京で開催され、発足から初めての美術展がイタリアの首都ローマで開催されることを大変嬉しく思います。
今後も美術によって日伊の文化交流が深まるよう祈っております。ありがとうございます。

鑑割り

鈴木大使、赤尾最高顧問、代表理事石川、ペトリオーリ博士、オルトラーニ会長、アルゼンチン作家ヒッター氏の6人で鏡割りとなりました。
そして、司会進行による乾杯の発声で「乾杯!」。「サルーテ!」と大きな掛け声が鳴り止まぬなか歓談、会食の楽しいひと時が始められました。

表彰式

宴もたけなわの状況から一変し、クロチェッティ財団オルトラーニ会長が登場し、日本美術家の方々に栄誉あるヴェナンツォ・クロチェッティ美術館の出展証明書が授与されました。
非常に権威ある授与式でありましたが、会長は親日家のご様子で、終始笑顔が絶えないことに好感を持たれた日本美術家の皆様も少なくはなかった印象が見て取れました。

クロチェッティ美術館 収蔵作品目録贈呈

藝文協会代表石川文隆よりクロチェッティ財団オルトラーニ会長へ授与されました。(展示作品中14点)

クロチェッティ美術館 収蔵作品目録贈呈

日本美術家デモンストレ―ション  「寿」と「富貴安楽」を揮毫した書家森川畦水氏。

イタリア人と共同制作したインスタレーション・アート作家永井洋子氏。

日本の象徴富士山を描いた水墨画家野口博氏。

この三人の日本美術家のパフォーマンスはローマの人々の心を掴み、会場は拍手喝采に包まれました。

閉会挨拶

ただいまご紹介いただきました藝文協会の石川です。
まず、この度は在イタリア日本国大使館特命全権大使の鈴木哲大使にご来臨のお礼を申し上げます。ありがとうございました。
そして、クロチェッティ財団会長オルトラーニ・カルラ様、当会のイタリア美術顧問ピェールジャコモ・ペトリオーリ博士にもご来臨のお礼を申し上げます。そして、アルゼンチン出身作家のヒッター様にはご出展のお礼を申し上げます。
最後になりまして誠に恐縮ですが、日本美術家の皆様には文化交流のご協力に心より感謝申し上げますとともに会場提供協力をいただいたクロチェッティ財団関係者の皆さまにもお礼申し上げます。
また、私どもの活動内容は先ほど最高顧問より適切な説明がございましたので割愛致します。本当の最後で更に恐縮ですが赤尾最高顧問に深く感謝しております。ありがとうございました。
それでは、私の稚拙なご挨拶で申し訳ありませんが、この度がローマとの最初の交流活動ですが、当会は一度で終わった美術展はございませんので、これからも二度三度となく続けて行ければ幸いです。
これにて本式典は閉幕といたします。ありがとうございました。

結びに

初日から日本美術に関心を寄せる多くの来場者が訪れ、特にローマ在住の方々が熱心に鑑賞していました。クロチェッティの作品と日本現代作家の作品が融合し、その魅力を通じて日本美術の真髄を伝えられたと感じています。

会期

2024年11月8日(金)〜11月10日(日)(前期)
2024年11月11日(月)〜14日(木)(後期) 

会場

ヴェナンツォ・クロチェッティ美術館(Museo Venanzo Crocetti) イタリア・ローマ

主催

イタリア日本美術家協会/一般社団法人藝文協会EU統括本部

後援

在イタリア日本国大使館/公益財団法人日伊協会

協力

一般社団法人藝文協会

運営

株式会社フィネス

監修

ピエールジャコモ・ペトリオーリ(元国立フィレンツェ大学美術史教授、イタリア日本美術家協会会長)