活動内容
Activity

日台50年の歴史を越えて 日台の絆展2026 開催報告

開会式

令和8年(2026)3月7日(土)から11日(水)まで、「日台 50年の歴史を越えて・アートは愛〜つなげよう・みつめよう〜」をキャッチフレーズとした『日台の絆展2026』が開催されました。展示総数は、およそ200点に及んで、錚々たる美術作品で会場となる松山文創園區・北向きタバコ工場(旧称を会場名とした)が彩られました。
開会初日の午後1時からは、オープニング式典が催され、日本人作家21名、ご同行者16名の37名様と台湾作家22名が参加されました。また、特別来賓として元在リトアニア日本国特命全権大使重枝豊英様、公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所代表の片山和之様がご来臨くださり、式典をより盛大に盛り立てていただきました。
はじめに一般社団法人藝文協会赤尾信敏最高顧問の開会挨拶が為され、続いて片山和之様ご祝辞、重枝豊英様ご祝辞、台湾作家を代表して古雅仁先生からもご祝辞を賜りました。
本式典では、日台の美術家の全てに出展証書の「日台の絆展越五〇年功労芸術家」表彰式が組み込まれており、一人一人赤尾最高顧問より授与されております。また、最後に一般社団法人藝文協会代表理事による閉会挨拶にて式典は終了いたしました。
式典終了後には、日本と台湾の美術家による席上揮毫会が営まれ、それぞれの国の文化的な精神の交換が成され、これぞ古来続く芸術による心の会話として多くの鑑賞者を魅了したことは間違いありません。

来場者で埋めつくされた会場受付

式典出席者の様子

開会式終了後のグループ撮影写真

2026年3月8日

二日目(ツアー内容として)  3月8日午前、「日台の絆展」文化交流ツアー一行は国立故宮博物院(台湾)に訪れ、院内を見学しました。はじめに台湾の国父と称される孫文像(中山)に迎えられ、様々な国宝の書画や国宝の刀剣、歴史的陶器を存分に味わったことでしょう。しかし、人気の高い「清 翠玉白菜」や「清 肉形石」は他の企画展(台湾国内)に出展されており、残念ながら鑑賞できなかったことは、本ツアーの一点の曇りとなったことです。次回を期待したく思います。
同日午後、淡水河河口近くの台湾のベニスとも謳われる淡水にて毎年行われる「日台心の絆・謝謝台湾プロジェクト」(今年で15回目)に参加。このプロジェクトは三陸沖で発生したマグニチュード9の巨大地震と津波に見舞われた「東日本大震災」に対して、全世界でいち早く義援金や災害用物資寄付をしていただいた台湾への感謝の意を表する日本文化イベントとなります。特にこのイベントは、台湾に留学した現地の日本人学生が主となり行なっているものです。
ここでは、参加した日本人作家によるワークショップや席上揮毫披露など芸術家にできる文化交流が行われました。 

開会ご挨拶要約

本日よりここ、松山文創園區で始まりました「日台の絆展」の開催に当たりまして藝文協会を代表して一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
私共藝文協会は2000年に設立され、本年は四半世紀となる25年の節目の年となります。
これまで海外では、本部を設置するタイ王国を中心に、東南アジアとの交流はベトナム、マレーシア、欧州ではイタリアを始め、ロシア、ポルトガル、リトアニア、スウェーデン、そしてハワイなどでの美術展を開催し、各国の皆様との交流を通じ、相互理解や友好協力関係の増進に努めてきております。
日本では、世界遺産の日光東照宮を中心に、年に2回のペースで開催してきております。私共の、もう一つの活動の柱は、美術を通じた若者たちへの教育や交流です。美術展開催の機会に、「子供たちとのふれあいセッション」や「学生たちとのワークショップ」を開催してきております。「ふれあいセッション」では、美術による教育を通じて、将来を担う子供たちの豊かな想像力や知的好奇心を育むことを目指しております。明日行われる、謝謝台湾プロジェクトでも、皆様の前で、日本美術を身近に感じて頂くために、団扇にひらがなや漢字を書いたり、絵を描いたりすることが決まっており、さらには卵を用いたエッグデコパージュというジャンルで照明などを制作するワークショップを行う予定です。
本展でも現在のアートの多様性を知るきっかけや美術に触れる機会を作り、台湾の人たちとの交流を機に、日本と台湾の友好協力関係が一層深まることを願う次第です。 

美術展総括

美術展は3月11日まで行われ、来場延べ人数は3000人超(松山文創園區調べ)となり、一日平均600人以上となりました。この集計結果は、日本芸術に対する台湾の人々の関心の強さを証明する結果とも言えるのではないでしょうか。
今後の「日台の絆展」への質問、要望アンケート回収結果は2392件となり、こちらも本美術展への期待感を受けた結果であると主催者として判断しております。今後も、本展を継続的に開催できるものとして行ければ幸甚の極みと感じざるを得ませんので、日本の芸術家の皆様には是非、ご協力くださいますようお願い申し上げます。
藝文協会代表理事

赤尾信敏最高顧問開会挨拶

一般社団法人藝文協会の赤尾でございます。日台の絆展2026の開催にあたりまして藝文協会を代表として一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
はじめに日本台湾交流協会台北事務所代表の片山和之様、特別来賓となる元在リトアニア日本国特命全権大使、重枝豊英様、台湾側美術家を代表する古雅仁様、ならびに本日の開会式にご参加くださいました日本と台湾の美術家の皆様、そして今回の美術展開催にあたりましてご尽力いただきました関係者の皆様に厚くお礼申し上げます。
私たち藝文協会の台湾での美術展開催はちょうど一年前ですけども、この会場での開催は初めてで、今回が二回目でございます。私たち藝文協会の活動につきまして、簡単にご紹介させていただきたいと思います。
第一に藝文協会は2000年に石川代表理事によって設立されました。この四半世紀あまりの間、海外では本部のタイを中心にベトナム、マレーシアなどのアジア諸国、そしてヨーロッパではイタリアをはじめとして、ロシア、ポルトガル、リトアニア、スウェーデンなど、そしてハワイで美術展を開催して各国の皆様との交流を通じた相互理解、友好交流関係の増進に努めて参りました。
日本国内におきましては、世界遺産である日光東照宮を中心に美術展を開催してきております。これまでの美術展の機会を通じて多くの美術作品が日光東照宮に奉納されました。私たち藝文協会では日光東照宮との相談の上、奉納作品の有効活用の観点から日光周辺の小学校や社会福祉施設などへの貸与をお手伝いしております。
第二に私共のもう一つの活動の柱は、美術を通じた若者たちへの教育や交流であります。美術展開催の機会に子どもたちとのふれあいセッションや学生たちとのワークショップを開催してきております。触れ合いセッションでは美術による教育を通じて将来を担う子どもたちの豊かな創造力や知的好奇心を育むことを目指しております。今回は明日8日に淡水で行われる謝謝台湾プロジェクトにおいて、ワークショップや書道パフォーマンスを開催の予定であります。
今回の美術展には日本と台湾の芸術家作品がおよそ200点が展示されております。両国の芸術家の皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げます。今回の美術展を通じて、皆様の交流を機会に日本と台湾の友好関係や相互理解が一層深まることを願う次第であります。(一部要約)

赤尾信敏最高顧問

公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所 代表 片山和之様ご祝辞

一般社団法人藝文協会最高顧問赤尾信敏様、元在リトアニア日本国特命全権大使重枝豊英様、台湾芸術家代表の古雅仁様、そしてご臨席の皆様、こんにちは。本日は日台の絆展2026にお招きいただきまして誠にありがとうございます。今回は日本台湾交流協会を代表いたしまして外務省の尊敬すべき諸先輩方、ならびに台湾の来賓の方々の前でご挨拶できることをとても光栄に思います。振り返りますと間もなく東日本大震災15年となりますが、その際に台湾の方々からいただいた温かいお見舞いと多額の義援金は日本人として決して忘れることはございません。
本展は日台の優れた作品が一堂に会する文化を介した対話の場と聞いております。今回の副題「日台の50年の歴史を超えて」には時代の移り変わりを乗り越え、人と人との交流が着実に紡がれてきた経緯が込められていると理解しております。本展を主催された藝文協会はアジア各地で美術展、文化イベントを精力的に実施され、芸術文化を通じて相互理解と信頼の輪を広げて来られました。異なる背景を繋ぎ、対話の機会を生み出して来られたそのご尽力に心より敬意を表します。
文化交流は言葉や境界を超えて心と心を結び、相互理解と友情の基盤を築く力を持っております。このような力こそが日台関係を支える原動力であると確信しております。
本展が皆様に新たな発見と共感をもたらし、日台交流を一層深める契機となりますことを心より願っております。結びに展覧会の開催を改めてお祝い申し上げると共にご来賓の皆様のご健勝・ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所 代表 片山和之様

特別来賓 元在リトアニア日本国特命全権大使 重枝豊英様ご祝辞

赤尾藝文協会最高顧問、日本台湾交流協会片山代表、そして台湾作家代表古雅仁先生、石川藝文協会代表理事、ならびに台湾、そして日本の皆様。こんにちは。この度、藝文協会の行事に参加させていただきまして大変ありがとうございます。この機会に台湾を訪問することができ、大変嬉しく光栄です。最初に台湾を訪問したのは25年前で、今回は二度目の訪問ですが、台湾の目覚ましい発展に心より敬意を表します。
私は外交官として色々な土地で働きました。私の勤務した国のうちの二つの土地で台湾との忘れられない想い出があります。その一つはヨーロッパ、欧州のバルト海のほとりにあるリトアニアという小さな国です。リトアニアでは第二次大戦の始めに杉原千畝という日本の外交官がビザを発給してナチスドイツの迫害から多くのユダヤ人の命を助けました。その行為は「命のビザ」として人道精神の表れとして世に知られています。そしてそのような平和的人道行為は当時中華民国の外交官であった何鳳山総領事がすでに1938年オーストリア、ウィーンで行っております。同総領事の人道行為は台湾で高く評価されていると承知しています。私は杉原千畝と何鳳山の二人の外交官の勇気ある行動を知り、そうした人がいる台湾を尊敬し、身近な存在に感じました。
もう一つは東日本大震災での台湾の方の支援です。私は当時ドイツのフランクフルトにおりましたが、東日本大震災がその時に発生しました。ドイツでは支援物資の日本への輸送、それから支援活動の受け入れを行いましたが、その際に台湾からの支援がいち早く日本へ届き、かつ250億円の大規模な義援金、台湾の方々の被災地訪問支援が行われたこと等、台湾より誠に大きな援助、協力をいただいたことを知りました。その後、コロナ感染症の際にも貴重な支援を頂きました。台湾の方々の友情とご厚意に一日本国民として心よりお礼申し上げます。
東日本大震災は今年の3月11日で震災発生15周年を迎えます。今回、私は3月10日、震災被害の特に大きかった宮城県女川町を訪問して、町役場と協力して大震災のメモリアル行事を行う予定です。
その際に、台湾から頂いた友情、支援を改めて日本の被災地で紹介したいと考えています。
日本と台湾は双方の努力により相親しむ関係を築きあげてきているように思います。今日、民間、市民交流等は文化、経済交流の形を通じて相互の友情と信頼関係をますます高めてきていると思います。藝文協会の展示会はこうした歩みを支え、促進する貴重な活動と考えます。本展示会のご成功を心より祈念いたします。ありがとうございました。謝謝! 

特別来賓 元在リトアニア日本国特命全権大使 重枝豊英様

台湾芸術家古雅仁先生ご祝辞

「皆様、こんにちは。」  本日はこの素晴らしい芸術交流の場にお招きいただき、台湾芸術家を代表してご挨拶できることを光栄に思います。芸術は言葉を超えて心を伝えることができる特別な言語です。色や線、そして形を通して私たちは自然や人生の感じ方を共有することができます。
台湾と日本は文化と美意識において深いつながりを持っております。今日の出会いがこれからの新しい交流と友情へと繋がっていくことを願っております。皆様ありがとうございました。 

台湾芸術家古雅仁先生

藝文協会代表理事閉会挨拶

皆様こんにちは、藝文協会の石川です。私どもは、タイ王国に本部がございまして、会長は王族のパトラスダ・キティヤコーン殿下です。これまでタイとは何度も交流をしておりますが、他の国々とも一度きりで終わったことはありません。ですから、昨年から触れ合って今回に至る台湾とも今後、末永いお付き合いを考えておりますのでよろしくお願いします。
さて、本日はたくさんのご来場ありがとうございます。日本と台湾の美術家の皆様、この度は誠にありがとうございます。そして、赤尾最高顧問はじめ重枝大使、片山代表、台湾作家代表の古先生、松山文創園區責任者、関係各位のご協力に感謝しております。それでは簡単ではございますが、これにて開会式終了とさせていただきます。

藝文協会代表理事

日台書家席上揮毫披露
国立故宮博物院(台湾)〜総統府〜中正紀念堂 第15回「謝謝台湾プロジェクト」参加

総統府

中正紀念堂

故宮博物院孫文像

謝謝台湾プロジェクト来賓者記念撮影

橘芳玉先生揮毫パフォーマンスの様子

日台50年の歴史を越えて 日台の絆展2026 概要

会期

2026年3月7日(土)~11日(水) 

会場

松山文創園區 北向きタバコ工場(台北)

主催

一般社団法人 藝文協会

運営

株式会社フィネス

協力

日本台湾交流協会台北事務所/ジャパン・カルチャーコミュニケーション株式会社/國立臺灣大學