活動内容
Activity

Grande Reserva Exposição de Arte do rotulo de vinho
日葡芸術の紫玉名品展 開催報告

2011.11.07

2011年10月12日

午後7時、パルメラ市古城ホテルにおいて「Grande Reserva~日葡芸術の紫玉名品展」開会式が行われた。

開会直前の西の空は美しい茜色に染まり、本展開催を祝福するように夕闇が空をワイン色へと変化させていた。

この美術展には75点の日本とポルトガルの作品及びその作品をデザインにあしらったワインラベルが展示されており、展示  
  
総数は150点となる。
飲む芸術と謳われるワインと日本の美術の出会いは、両国の相互理解促進と世界平和を提唱する交流として幕を開けた。

標高およそ300m。
地平線からゆっくり昇る太陽が古城を照らし出す。

開催に際して駆けつけた現地来賓には本会を祝福するスピーチから始められた。
先ず、EU認定歴史建造物となるパルメラ市古城ホテル・ポサーダ副支配人オルランド・アラウージョ氏(Mr. Orlando  Araujo)、続いてパルメラ市議会議員ルイス・ミゲル・カーリャ氏(Mr. Luís Miguel Calha)、在ポルトガル日本国大使館より荒井辰夫公使にご祝辞を賜った。

それに対しWAC世界芸術文化交流会赤尾信敏最高顧問(ジュネーブ、ウィーン国際機関代表部大使歴任後、元在タイ日本大使、前国際機関ASEANセンター事務総長)が謝辞に続き共催であるSOTAダマスセーノ社代表バレリア・コブ夫人により開催のスピーチが述べられた。  

WAC世界芸術文化交流会とSOTAダマスセーノ社では芸術とワインの出会いを記念して芸術ワイン騎士団を設置しており、その芸術ワイン騎士任命には日本美術家を代表して詩人葛西美枝子氏が授与された。
授与後は葛西氏の詩の朗読が行われた。
葛西氏独特の暖かみのある朗読の調子で日ポ両国の親好と平和への願いが込められ日本人からポルトガル人への心のメーッセージが届けられた。  

開会式終了後には来賓や訪れた人々に日本美術とポルトガル美術の交流展覧会を鑑賞して頂いた。

中庭に面した中央回廊には厳選された日本芸術とワインラベル がポルトガル作品とともに展示された。

夕日の沈むオープニングレセプション会場には日本芸術を心待ちにしていた多くの人々が集まった。

2011年10月15日

午前11時、「Grande Reserva~日葡芸術の紫玉名品展」会場ポサーダ古城ホテル中庭において子供アートセッションが詩人葛西美枝子氏によって行われた。
詩人である葛西氏は創作において日常から墨筆を使用し、より一層詩情を高めている。
そのため今回は現地の子供たちに筆字により、自分の名前を書くという形で子供たちにふれあった。
初めて筆を手にしても臆病にならずに書き始める子供たちとの心の距離は縮まった。
そのことにより言葉の壁を越えて葛西氏の指導に対し素直に向き合う平和な空間が生まれていた。

3歳から7歳の子ども達とのアートセッション。
初めて触れる日本の墨を使用し、自分の名前を思い出とともに真っ白な半紙に刻み込んだ。

Grande Reserva  オープニングスピーチ

パルメラ市古城ホテル・ポサーダ副支配人
オルランド・アラウージョ氏(Mr. Orlando  Araujo)

EUにおいて歴史建造物として指定されている我々の古城ホテルで、日本の美術が展示されましたことを心から喜んでおります。

日本とポルトガルの友好のためにこのような催しがずっと続けられることを期待しております。

パルメラ市古城ホテル・ポサーダ副支配人
パルメラ市議会議員ルイス・ミゲル・カーリャ氏
(Mr. Luís Miguel Calha)

ようこそパルメラ市へ。
私たちのパルメラ市は国内有数のワインの産地でもあり、ワインという芸術品と日本の美術が協力した展覧会が開催されたことを心から嬉しく思います。
そして開催を祝福致します。
昨年には日本とポルトガルの交流150周年を迎え、両国は互いに友情を深めたことでしょう。
更にこの度の交流は仲の良い二つの国の未来を展望できることだと思っております。

在ポルトガル日本国大使館
荒井辰夫公使 祝辞

お集り頂いた皆様こんにちは。いや今晩はというべきでしょうか。
ポルトガルのワインラベルに日本の美術作品がデザインされるという非常に良い組み合わせで交流がなされ美術展という形になっております。
それに招き頂きまして誠にありがとうございます。
さて、私はワインを嗜みますが、特に安くて美味しいワインが見つかった時は、メモをしておきます。
先ほどご相伴した美術ラベルワイン・ダマスセーノも私のメモに早速加えたいと思っております。

WAC世界芸術文化交流会最高顧問
赤尾信敏氏謝辞

先ず始めにご多忙にも関わらずグランデ・レゼルバ展にお越し頂きまして誠に有り難うございます。そして、先ほどスピーチ頂いたポサーダ副支配人、パルメラ市議、荒井公使から大変親切なお言葉を頂きまして重ねてお礼申し上げます。
さて私たちWACは、アジアと日本の協力によって世界各国との美術交流を行い相互理解の増進に寄与しております。
この美術展はSOTAダマスセーノ社との共催によって行われておりますが、昨年の日ポ修好150周年事業からスタートしており大変好評を記しており、今回で2回目のポルトガルにおける美術展となります。
特に今回は和の文化を主流となっており、更にはポルトガルの二つの版画協会の出展協力も得まして、実物とラベルを並行して展示されています。
また書や墨絵は中国から伝播されておりますが、長きに亘る研鑽の結果、和の文化の一つを担うものになっておりますので是非ご鑑賞頂きたいと思っております。
この度の交流はワインによる芸術振興と芸術に夜ワイン振興という相互の協力になっておりますので、是非そのことをご理解頂き楽しんでください。本日はご来場有り難うございました。

SOTAダマスセーノ社 代表夫人バレリア・コブ

皆様本日はお越し頂きまして有り難うございます。
さて、今回の催しは日本の芸術とワインの出会いです。
私共のダマスセーノは非常に歴史があるワインです。
そしてパルメラはポルトガルで最も古いワインの産地でもあります。ということは世界で最も古いワインの産地ということになります。
従ってこの地の名を辱めないよう品質向上に務めておりますが、その上に今回のような日本との交流は世界平和への貢献にもなりますので、ワイン造り同様に気の抜けない重要なことだと思っております。有り難うございました。

主催

WAC世界芸術文化交流会/SOTAワイナリー 

協力

古城ホテル/Casa-Mae da Rosa dos Vinhos 

後援

在ポルトガル日本国大使館/社団法人日本ポルトガル協会/パルメラ市/パルメラ市観光協会 

会期

2011年10月12日(水)~16日(日) 

会場

パルメラ市古城ホテル