活動内容
Activity
〜永遠の平和街道を守る〜

第二回 藝文協会展

令和7年10月下旬、「第二回藝文協会展」が八州の鎮守日光東照宮の国宝東廻廊と「世界のタンゲ」と謳われた丹下健三設計の客殿にて開催されました。

初日

令和7年10月25日(土)に本展開会式が行われ、77名(台湾美術家11名含む)の出展者と同行者、ご来賓や本展関係者がおよそ150名以上に及ぶ出席者で、会場となった武徳殿は超満員となり、盛大な幕開けの始まりを遂げ、式典が進行されました。
初めに開会宣言が一般社団法人藝文協会の赤尾信敏最高顧問によって行われ、続いてご祝辞は日光市長瀬髙哲雄様から始まり、そして元在リトアニア日本国特命全権大使重枝豊英様、日光東照宮権宮司湯澤一郎様、パトラスダ・キティヤコーン殿下、オーバーウルゼル前市長ハンス・ゲオルク・ブルム様の順に賜りました。
また、この度特別出展いただいた台日美術協会の理事長で洋画家の林吉裕(リン・チー・ユウ)先生にはご挨拶とともにご祝辞を賜りました。
最後に閉会の挨拶には藝文協会代表理事石川文隆より開会式終了の言葉が届けられました。 ※各祝辞、挨拶などは以後に紹介します。
この開会式後にご来場者の一部は、日光東照宮本殿に向けて歴代将軍が上り詰めた階段を上り、将軍着座の間にて湯澤権宮司様によるご祈祷を受けております。 将軍着座の間は狩野探幽作「杉戸の麒麟(通称)」の奥にあり、同宮において最も重要な部屋とも考えられております。歴代将軍は祭壇を右にし、麒麟襖絵側に向かい着座されているようです。美術家の皆様が、恐るおそるの様子で将軍着座の間に座っている姿は印象的でした。

150人詰めかけた武徳殿式典風景

※将軍着座の間は撮影禁止となりますので、麒麟図のみ紹介します。

「寄れば文殊の智慧」芸術による自然保護談義

10月25日「寄れば文殊の智慧」表彰風景

初日の展覧会は午後5時にて無事に終了いたしましたが、閉館後の特別プログラムとして、弊会会長のパトラスダ・キティヤコーン殿下(M.L.=モム・ルアンはM.R.モム・ラチャウォンの娘を表す称号)と日本美術家の一部の皆様、そして湯澤権宮司様によって行われた「寄れば文殊の智慧」と題した美術を通じた自然保全談義が行われました。 ※一部その様子を以後紹介

二日目

午後、再び「寄れば文殊の智慧」が行われております。
そして、終日海外の参拝者や多くの参拝を目的とした日本人観光者が二日目より連日国宝東廻廊と客殿に鑑賞に訪れ、終始来場者は絶えず訪れております。弊会集計来場者数は延べ1050人となります。
このように、非常に多くの来場が見込めたことについては無論、徳川家康公の開いた徳川幕府が築いた260有余年の天下泰平のもとにある日光東照宮の全国に知れ渡る知名度によるものが大きな要因となりますが、そのほか本美術展で実施した付帯イベントも一因とも考えられます。
それは、客殿展示会場内に枯れた杉木のデザインを施したパネルに来場者の方々が緑の杉葉のステッカーを貼るという自然保全の心を示して頂く参加型イベントを行ったことと、本展覧会インスタグラムに会場内の様子や好きな作品をアップロードしていただくことで、自然に因みハーブの栽培セットをプレゼントするといったことではないかと弊会は理解しております。 受付に来て、楽しそうにアップロード画面を見せる鑑賞者が多く見られ、私ども全てのスタッフが同じく楽しんでいたことが、本展を成功裡に導くのではないかと当時、本文筆者は確信いたしました。
この美術展に関して、筆者より申し上げたいことがありますので、拙い内容ではございますが、述べさせていただきます。

筆者=藝文協会代表理事より

さて、本展のテーマは、「永遠の平和街道を守る」としており、関ヶ原の合戦における武勇を果たした松平右衛門佐正綱・信綱(相州甘縄城主)父子への家康公からの有り余る論功行賞に報い、世界最長(ギネスブック登録)の杉並木が奉納されてから400年の節目の年(2025年)にあたることで開催された訳ですが、私はこの第二回展を必ずや成功に導くにはという考えに至りました。
では、何故こうしたことを思い浮かべたかということには、徳川将軍家十五代の永きにわたる歴史に思いを馳せたことにあります。徳川将軍家は、家康公から二代将軍秀忠公に移り、その存在が最も大きいという考えに至ったのです。
秀忠公は、関ヶ原の合戦に遅れをとるという失態もありましたが、十五代将軍のなかでも取り分け過酷な人生を送った人物であるということが大きなものと思えます。
そうした二代将軍は、三代将軍家光公を育て、家光公は家康公に続いて輝かしい功績を残した大将軍であることは間違い無く、そこに繋いだのは秀忠公の功績と思えてなりません。
私は、第二回の本展覧会と秀忠公に結びつけ、この度は決して失敗は許されないものとし、第三回目に繋げるためにこれまでの展覧会以上のものにしたいということが、この度の結果に到達できたと心得ます。
弊会職員は勿論のこと、私自身も全身全霊で取り組みましたので、恐らく出展美術家の皆様に伝わったのではないかと思います。
美術家の皆様と関係各位には、ここで改めてお礼申し上げます。誠にありがとうございました。

ご祝辞ほか挨拶など(略文) 赤尾最高顧問開会宣言

第二回藝文協会展の開催に際し、一言ご挨拶を申し上げます。
先ず、今回の美術展に出展の先生方、そしてご多忙のところ、本日の開会式にご列席の皆様、関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
藝文協会は、2000年8月に石川文隆代表理事によって設立されましたが、以来日本国内および海外において美術展を開催し、各国の皆様との交流を通じて、相互理解や友好協力関係の増進に努めてきております。
日光東照宮におきましては、2013年の東日本大震災復興を祈念し、支援する目的で、翌年の2014年以降、隔年1〜2回のペースで日光東照宮との共催により、美術展を開催してきました。前回からは、日光東照宮のご協力の下、「藝文協会展」主催として開催することとなり、今回が2回目です。
今回の美術展には、台湾の美術家20名の出展を頂いており、参加美術家を代表して、洋画家の林吉裕台日美術協会理事長にご挨拶を頂くことになっております。
以上、開会のご挨拶とし、ここに第二回藝文協会展開会を宣言します。 

赤尾最高顧問

赤尾最高顧問より日本美術作品奉納目録を 湯澤権宮司に贈呈する模様

日光市長瀬髙哲雄様ご祝辞

第二回藝文協会展が盛大に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。
まずは今回のテーマを、「永遠の平和街道を守る」として、日光市が誇る世界最長の杉並木街道に焦点を当てて頂いたことに心より御礼申し上げます。
この杉並木街道は今年で植樹四百年を迎え地域文化の象徴のみならず、国の特別史跡、特別天然記念物の指定という日本が世界に誇る風景であり、未来へ繋ぐべき財産です。しかし、近年の異常気象や成育環境の悪化、杉の老朽化など様々な問題に直面しています。
日光杉並木の保全のため日光東照宮様をはじめ、栃木県や日光市、市民や協力事業者など、官民一体となって様々な保護活動が展開され、関係者の皆様方には深く感謝しております。
この度の美術展は杉並木保護活動の深い意義を再認識するとともに、芸術を通じて多くの人々に平和と自然の大切さを訴える素晴らしい機会です。
戦後80年を迎えるこの節目に、真に持続可能な平和を願い、併せて環境保護への機運が高まることを期待しております。  結びに、一般社団法人藝文協会の皆様を始め、ご協力頂いた日光東照宮様、並びに関係各位のご尽力に心から敬意を表するともに、第二回藝文協会展の成功を祈念申し上げます。

元在リトアニア日本国特命全権大使重枝豊英様ご祝辞

本日は第二回藝文協会展にお招きいただきまして誠にありがとうございます。
歴史と伝統にあふれる日光にて、藝文協会会長であるパトラスダ殿下、石川代表理事、日光市長、湯澤権宮司、そしてドイツ連邦共和国オーバーウルゼル市からお越し頂いた前市長、並びにご列席の皆様にお目にかかれて大変光栄に存じます。
この協会とは、2014年に私が在ホノルル日本国総領事をしていた時ハワイにて展覧会を開いて頂きました。そして2016年にリトアニアで杉原千畝という命のビザで有名な国の大使をやっておりました時に開催をしていただきまして、そこからご縁となっています。
また明年3月から画家であり音楽家でもあるリトアニア最大の芸術家チュルリョーニスの絵画展が東京上野の国立西洋美術館で開催されますが、その展覧会を藝文協会様がご支援されているとお聞きしています。深く感謝申し上げます。
本日は、ドイツからのお客様もお見えです。このドイツの方々は私がかつてドイツ連邦に協和していた際にオーバーウルゼルという街で知り合った日本ファンの方です。今回この方々が日本を訪問するに際し、相模国に住んでおります私は神社であれば鎌倉八幡宮を薦めましたが、彼らは神社なら世界遺産に登録された日本の歴史文化を代表する日光東照宮であると一直線に日光に参られました。ハンス・ゲオルグ・ブルム前市長の他に、6名のドイツの方も来ています。
藝文協会がこれまで芸術文化の振興と国際交流で果たされた貴重な貢献に心より敬意を表します。第二回藝文協会展のご成功を祈念しております。ありがとうございました。 

日光東照宮権宮司湯澤一郎様ご祝辞

日光東照宮の湯澤と申します。
本来は稲葉宮司より皆様に直接ご挨拶するべきところ、本日当宮の責務により出席が叶わず、代理として私から祝辞を述べさせていただきます。
一般社団法人藝文協会主催、第二回藝文協会展に全国各地より大勢の美術家の先生方にご訪来いただき、開会式典が盛大に開催されますこと、誠にご同慶の至りに存じます。
藝文協会様には東照宮の御祭神徳川家康公が掲げた天下泰平の想いを芸術が秘めた力に託して啓蒙すべく、当宮と共催の形で各種美術展覧会や記念企画など実施して頂いておりましたが、これらの経緯を踏まえ、協会様が主体となって開催する独自の展覧会をご計画になり、昨年7月に当宮の東廻廊並びに客殿において記念すべき第一回藝文協会展を開催、成功裡に終結しましたが、今回第二回目藝文協会展が、前回を大きく上回る出展数の元に開催される運びとなりましたことは然り第一線でご活躍されている美術家の皆様の深いご理解あってのことであり、東照宮としてもこの上なく嬉しいことと存じております。
加えて当宮に通じる参道である日光街道、例幣使街道、会津西街道の三街道沿いに御祭神徳川家康公の忠臣、松平正綱公が杉並木の植栽を開始してから本年が400年目の節目にあたることを記念するとともに、世界一の長さを誇る日光杉並木保護の御奉賛趣旨を盛り込んだ「永遠の平和街道を守る」をテーマに掲げる企画として下さり、大勢の作家の先生方が趣意にご賛同の上、本展に多数ご出展賜りましたこと、杉並木の所有者である私共東照宮として感謝に絶えない次第であり、改めて衷心より厚く御礼申し上げるものであります。
結びに、本展が第一回展に増して盛会に開催されますこと、併せて藝文協会様の更なるご発展と本日お集まりの皆様の益々のご健勝を祈念し当宮宮司に代わりましてのお祝いの言葉とさせて頂きます。 

藝文協会会長パトラスダ・キティヤコーン殿下挨拶

こんにちは、藝文協会のパトラスダ・キティヤコーンです。私は前の会長のソムラップの娘です。
私は日本が大好きです。ですから今、日本語を勉強中です。そして、父に負けないように頑張りますので、 宜しくお願いします。
「アリガトウゴザイマシタ」(手を振って挨拶されました。/全て日本語で話されています。)

藝文協会会長パトラスダ・キティヤコーン殿下

オーバーウルゼル前市長ハンス・ゲオルク・ブルム様ご祝辞

パトラスダ殿下、赤尾大使、重枝大使、日光市長、権宮司、そして藝文協会の方々、開会式にご招待いただき、ありがとうございます。こうした盛大な会に参加でき光栄です。
フランクフルト・アム・マインに隣接する小さな町から参りました。
今回、私たちは日光に参りましたが、この大きな催事は目玉です。この経験は一生忘れることはないと思います。今回、この行事を契機として、日光東照宮の皆様より、日光に保存されている特別な秘宝を拝観できる機会があると聞いています。
そこで私たちが大変感動したのは、非常に温かいおもてなし、思いやりがあったことです。私たちは、日本との相互理解ができ、友情関係を深めて参りたいと思います。
話の最後になりましたが、この藝文展が成功することを祈念いたします。

台日美術協会理事長林吉裕先生ご挨拶

この度は、「台日美術協会」をご招待いただき、誠にありがとうございます。
歴史と文化の薫り高い日本「日光東照宮」において、平和をテーマとする芸術展が開催されますことは、誠に意義深いことであります。徳川家康公は「平和」を理念として国政を治められ、日本に二百六十有余年にわたる泰平の世を齎されました。その「自然を敬い、命を尊ぶ」精神は、現代においても深い示唆を与えております。
本年は第二次世界大戦終戦八十年という節目で、芸術創作を通じて「平和を守る」願いを発信することは、歴史への省察すると同時に、未来への希望でもありますので、台日美術交流がより一層深まり、芸術が心と心の架け橋となり、世界の平和に強い光を齎すことを心より願っています。

藝文協会代表理事による閉会のご挨拶

本日は、150名以上に及ぶ日本美術家の皆様、ご同行者様、台湾美術家とご同行者様、ドイツ・オーバーウルゼルの前市長様グループの皆様ご出席誠にありがとうございました。
そして、日光市長瀬髙哲雄様、元在リトアニア日本国特命全権大使の重枝豊英様、日光東照宮権宮司湯澤一郎様、オーバーウルゼル前市長様、ご祝辞ありがとうございました。
台湾作家11名を代表して洋画家の林吉裕先生のご挨拶に感謝します。
最後にパトラスダ会長、そして赤尾信敏最高顧問お疲れ様でした。
本日は心より感謝申し上げます。ありがとうございました。 

会期中様々な場面

第二回藝文展インスタグラム・アップロード画像。受付にてハーブ栽培セットが当たった来場者による。

客殿展示風景

国宝東廻廊展示作品風景

第二回藝文協会展インスタグラムで貰えるハーブ栽培セット(会期中)

枯れ杉に左杉葉シールを貼る様子

第二回 藝文協会展 概要

併設:日光東照宮芸術奉納展

会期

2025年10月25日(土)~29日(木) 

会場

日光東照宮客殿/国宝廻廊 

主催

一般社団法人藝文協会 

特別協力

日光東照宮

企画運営

株式会社フィネス 

後援

栃木県/宇都宮市/日光市/日光市教育委員会/日光市観光協会/東武鉄道株式会社/下野新聞社/朝日新聞宇都宮総局/読売新聞宇都宮支局/毎日新聞宇都宮支局/産經新聞宇都宮支局/東京新聞宇都宮支局/共同通信社宇都宮支局/株式会社とちぎテレビ/(株)栃木放送/NHK宇都宮放送局

協力

タイ赤十字