“王女殿下と日本美術10年の歩み”~WAC懇親会
2010.05.27
ソムサワリ王女殿下を迎える日本美術展
“王女殿下と日本美術10年の歩み”~WAC懇親会
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作品展のテープカットを行う
王女殿下
400年来の友好国であるタイ王室より、ソムサワリ王女殿下天皇皇后両陛下へのご拝謁、本田技研工業へのご訪問、タイ赤十字JAPANの第一号事務所(長野県松本市・代表瓜生喬氏)のご視察とともに、WAC世界芸術文化交流会名誉理事として、同会主催の懇親会「王女殿下と日本美術10年の歩み」へのご出席が予定されていた。
王女殿下はロイヤルファミリーとしてのご公務の傍ら、タイ赤十字理事そして世界芸術文化交流会の特別支援者として、医療福祉・芸術を通じた世界平和のため多忙な日々を送られている。
今回の「王女殿下と日本美術10年の歩み」は、世界芸術文化交流会で芸術による平和交流を目指して活躍される日本美術家たちの努力が10年を迎えるにあたり、王女殿下自らその活動を労い、また励まされるために催されたものである。
会場の第一ホテル東京4階プリマヴェーラの間には、日本より100名を超える日本美術家、政府、財界の方々のご支援、ご来場、を伴い、タイ王国からは宮内省、国軍の関係者はじめ31名の代表団も来場され、華やかかつ厳粛な雰囲気に彩られた。
王女殿下のテープカットにより華々しくオープンし、まずは同階フローラの間にて日本美術家70名程による作品をご展観された。
王女殿下は、日本美術への理解・関心が深く、美術家の作品解説に対し真摯に耳を傾ける。
限られたスケジュールを惜しむような真剣な眼差しで鑑賞される姿は、日本美術家の心に深く刻まれたことだろう。
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タイ赤十字へ寄付金を献上する
WAC東京支局長・石川文隆
今回のパーティーに参加された美術家の中には、10年ぶりに王女殿下に拝謁するという方も多くいらした。
彼らは1998年に王女殿下に謁見したことを、昨日のことのように憶えている。
王女殿下もまた懐かしい顔、懐かしい作品と出逢えたことを大変喜ばれた。
歴史的観念に従えば10年とは、ほんのひと時で結ばれた絆のように見えるが、継続させるには決して短いものではなく、日本美術家とタイ王国の現王の努力によって結ばれた友情の絆と言えるだろう。
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開会の挨拶を行う 萩原譲治先生
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乾杯の音頭を務める 坂本半酔先生
プリマヴェーラにおける懇親会では、WAC世界芸術文化交流会日本代表名誉顧問・ 萩原譲治先生に開会のご挨拶を頂戴し、WAC発足と発展へお力添えを頂いた王女殿下への感謝のお言葉と、芸術や文化交流を通しての人と人との対話、心と心の繋がりから生まれる精神の充実がやがては世界平和へと繋がること、そして世界平和のために芸術や文化が成せることを模索していく意味を、詩の朗読にのせて熱く語られた。
続いてWAC東京支局長・石川文隆より王女殿下のもとで展開されるタイ赤十字へ寄付金が献上された。この寄付金は、WACと日本美術家の先生方よりタイ赤十字へ、王女殿下のプロジェクト”Friends in needs of volunteers Foundation”によってエイズ治療及び感染者支援への基金として役立てられることが約束されている。
王女殿下はタイ赤十字を代表して感謝の意を表され、WACに記念の品を贈呈された。王女殿下は自らの推進するエイズプロジェクトに対して異国の方々が理解して下さっていることを大変嬉しく思うと述べられ、両者の堅い握手が交わされた光景は、日タイの友好の絆が一層深まったことを象徴する一幕となった。
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原香晹先生による 席上揮毫
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王女殿下も興味深そうに見守る
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「燦」の字を披露
その後、世界芸術文化交流会教育顧問を務める坂本半酔先生の乾杯の音頭にて御会食のスタートとなった。宴会中盤に差しかかると書家の原香暘(ハラコウヨウ)先生により、王女殿下と日タイの美術文化交流10年を祝し、席上揮毫(セキジョウキゴウ)が披露された。
書されたのは「燦(さん)」の一字で、ここには王女殿下歓迎、そしてWACの輝かしい未来へという意が込められているのである。続けて原氏は「ソムサワリ王女殿下」と見事な運筆で表された。
これには間近でご覧になっていた王女殿下も大変喜ばれ、この字を練習して覚えたいとおっしゃられた。
また王女殿下には原氏より特製の御璽(ギョジ)が送られた。
日本の伝統として、国を治める位にまします方は優れた印を所持してきた歴史があり、この御璽(ギョジ)は王女殿下に向けた日本美術家の最大級の賛美をかたちにしたものである。
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和やかな雰囲気で進む茶話会
懇親会終了後は、プリマヴェーラ正面のコスモスの間にて日本美術家の先生方16名との茶話会が行われた。 (翌15日、パークホテル東京にて行われた。)
これは懇親会とは違い、日本美術家とより近い状態で交流を深める場として設けられたものである。
司会進行役をWAC東京支局長の石川文隆が努め、美術家の先生方一人一人の自己紹介が行われ、自身の作品、タイとの繋がりについて語られた。王女殿下も以前にお会いしたことのある先生方と再びお会いすることができ、また、初めてお会いする先生方とも近い状態でお話ができとても嬉しいとのお言葉を賜り、時折笑みも交えながら終始和やかな雰囲気に包まれていたのが印象的だった。
その後、王女殿下は天皇・皇后両陛下へのご拝謁のため急がれてはおられたが、出席者の方々との集合写真を確りと撮り終えられたのちにご退場となった。
刻一刻と過ぎる時間、御付の方々も気を揉まれていたように思われる。
しかし、王女殿下の日本美術に対する深い理解と関心、そして10年の時を超えて再会した日本美術の実践者への親愛のお気持の表れが、全ての行程を全うするという事になったのだろう。
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茶話会終了後、名残惜しむように 美術家と握手を交わす
ソムサワリ王女殿下はタイ王室王位継承権6位、紛れもない国賓である。
果たして次にご来日されるのはいつの日になるかはわからない。
しかし「次回はぜひ、もっとゆっくりと鑑賞したい」と名残惜しそうにおっしゃられた王女殿下の言葉を胸に、次の10年をより実りあるものにしてお待ちしたいものである。
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共催
WAC
(World Art and Culture Exchange 世界芸術文化交流会)
会場
第一ホテル東京、パークホテル東京
会期
2009年1月14日(水)、15日(木)
後援
日本アセアンセンター
日本政府観光局
協力
阪神航空株式会社
株式会社時事通信社
株式会社太平印刷社
明和印刷株式会社
トナミ国際物流株式会社
株式会社フィネス