タイ王国第9代国王プミポンアドゥンヤデート陛下在位60周年記念
大アジア文化交流展(東京展)
WAC会長 ソムラップ・キティヤコーン殿下 (タイ王族)からのご挨拶
東京華僑総会名誉会長 杜萬齢先生
タイ国立シラパコーン大学芸術学部長 パンヤ・ヴィジンタナサーン教授
本展は2003年国際児童年をスタートに、美術文化による社会教育の活動の一環として「子供ふれあい芸術展」と題し続けて参りました。
そして今回は2007年にタイ修好120周年を迎えることを記念し、タイ国際赤十字の後援を受け、日本とタイなどの子供たちの作品を紹介してゆきます。
全国から応募される子供の絵画や書道作品は全て作品図版集に収め、それを元に、社会教育の代表者として選抜された美術家の審美眼により優秀作品を厳選し、「国際子供ふれあい芸術展」において展示を行います。
本展は作品展示のみならず、子供と美術家の人的なふれあいも篭められており、美術文化による心の育成を行って参ります。
2006年8月6日、タイ国際赤十字社後援及びタイ国王在位60周年記念の美術イベントとして、共に社会教育をテーマとする「大アジア文化交流展」と「“国際”子供ふれあい芸術展」と題する2つの美術展が開催された。
“子供ふれあい芸術展”に至っては、今回を以って第4回目となり、一方「大アジア文化交流展」は本年がタイ国王陛下在位60周年、そして翌年に日タイ修好120周年を控えるという節目に開催されており、会場は東京池袋サンシャイン・シティーに設置され4日間行われた。
初日オープニングセレモニーは午前11時からスタートし、凡そ600名に及ぶ来場者が見守る中、主催者となる“WAC”世界芸術文化交流会会長ソムラップ・キティヤコーン殿下(タイ王族)のご挨拶により、両展の開会式が始められた。
続いて、WAC相談役として就任しているタイ国立シラパコーン大学芸術学部長であるパンヤ・ヴィジンタナサーン教授、台湾政府国民党議員であり、東京華僑総会名誉会長の杜萬齢先生にご祝辞を賜り、WAC東京事務局長となる株式会社フィネス代表取締役により開会宣言がなされた。
開場の正面には600点以上の参加作品より厳選された日本の子供作品100点とアジアの友情出品としてタイの子供作品52点、台湾の子供作品37点 在日中華学校の子供作品78点が掲げられ、元気な子供のエネルギーが漂うなか、テープカットにより盛大な幕が開けた。
開会の挨拶を経て、いよいよ子供の授賞式が始まる。
今回は日本の子供作品653点の作品応募をいただき、その中から部門(絵画・書道)毎に最優秀作6点、優秀賞14点、佳作30点が選出された。
また海外及び在日中華学校の子供たちには友情出品者として主催より感謝状が贈られる予定となる。
式典では、最優秀賞を初め優秀賞、佳作の順に来場した受賞者に、本展に出品とともに社会教育にあたられる日本現代美術家より受賞のメダルと記念品が贈呈された。
小さな受賞者達は憧れの一流芸術家を目の前にして緊張の面持ちを浮かべていたものの、声をかけられ握手を求められると、目を輝かせてそれに応えていた。
主催者側も、こうした出会いがいずれ実を結び、健やかなる教育と国際的芸術文化の隆盛の礎となることを確信した。
正面アーチか続々と入場する
関係者や鑑賞者
正面アーチか続々と入場する
関係者や鑑賞者
赤十字社会教育芸術賞授与式
左から アマリット先生、
ソムラップ殿下、
パンヤ先生、杜先生
社会教育にあたる美術家から
入賞者へメダルの授与式
その後、来賓によるテープカットが行われ、ソムラップ殿下ら来賓は展示作品を観覧しながら、出展者の子供たちや美術家と交流をされた。
今回の展示には殿下からの要望によって出展が実現した作品もあり、感無量の面持ちであられた。
会場内での交流鑑賞の後、書家西久保翠丘氏により、本展における社会教育プログラム「大自然と遊ぶ書」が催された。
このプログラムは席上揮毫を交えた子供との交流を主とし、西久保氏のリードにより子供たちに文字の起源を想像させながら行う書の実演が展開された。
西久保氏は前衛書家として広く活躍され、その字形にとらわれない自由な書風で多くの人々を魅了している。
具象書道にチャレンジする子供たちの真剣な眼差しと、舞台上を縦横無尽に駆け巡る西久保氏の迫力に満ちた揮毫の饗宴は、まさしく本展の目指すところであったのではないかと思われる。
開会式、それぞれのプログラムが無事終了し、本展初日の総括として、最後にWAC世界芸術文化交流会理事長アマリット・チュスワン教授に感想と今後の美術交流の展望についてお言葉をいただき、開会式は無事終了した。
表彰式終了後の記念撮影
全4日間の会期中には、夏休みの親子連れや作品出展の芸術家、また板橋区長石塚輝雄氏など多くのご来場があり、一般の注目度も上々の結果を得られた。
今回が最初となる「大アジア文化交流展」と第4回を迎えた「“国際”子供ふれあい芸術展」の高い発展性に対し、タイ王族ソムラップ・キティヤコーン殿下から、『子供の未来をよりよいものにする両展に大いに期待する』とのお言葉を頂戴した。
本展運営にあたる㈱フィネス代表兼WAC世界芸術文化交流会東京事務局長となる石川氏は、この意義深い、芸術による社会教育交流イベントを支える世界の美術家に対し、今後の協力を求めてゆく意向を示した。
全日程4日間入場者延べ人数=966人(芳名帳調べ)
大アジア文化交流展巡回後期バンコック展に向けて
この度の『大アジア文化交流展』は、“タイ国王在位60周年記念”を冠し、東京~バンコック巡回美術展の前期東京展として開催されました。何れの会期におきましても“子供たちに託す未来の平和”をキャッチフレーズに行う美術文化による社会教育事業となります。
社会教育が中核を成す美術イベントは、これまでに無く、多方面より期待が寄せられており、その絶大なる期待とご支援を受け、本展は今秋11月にタイ国王陛下のお膝元バンコックにおいて開催されます。
WAC 東京局長 石川文隆
主 催
WAC世界芸術文化交流会
後 援
タイ国際赤十字/国連エイズ基金
協 力
タイ国立シラパコーン大学/ザンタ・インターナショナル基金/在京中華学校
協 賛:
株式会社フィネス