一般社団法人 藝文協会(芸文協会)

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「芸林百世の師 董其昌没後三八〇年記念 日中書画交流会」開催報告

今秋、日中友好会館にて董其昌没後三八〇年を記念した日中書画交流会が開催されました。
董其昌は、中国明清時代を跨ぎ書画の達人として知られ、その画論や書論は東洋地域の現代の画家や書家に大きな影響を与えたとされています。
本展の為にお招きした董其昌の専門家増田知之先生(安田女子大学文学部書道学科講師)によりますと、書において王羲之や顔真卿を始め数多くの風格を真跡から学び取り、それを後世に伝えた人物とされております。
従いまして、本展はそうした教育的思考を継承する美術家の秀作を展示し、後世に教育という遺産を残せるよう日中の交流を以て成して頂くことを趣意として開催致しました。
この美術展におきましては、増田先生の董其昌講演や日中の美術家による席書会もイベントとして開催致しました。

今秋、日中友好会館にて董其昌没後三八〇年を記念した日中書画交流会が開催されました。董其昌は、中国明清時代を跨ぎ書画の達人として知られ、その画論や書論は東洋地域の現代の画家や書家に大きな影響を与えたとされています。

本展の為にお招きした董其昌の専門家増田知之先生(安田女子大学文学部書道学科講師)によりますと、書において王羲之や顔真卿を始め数多くの風格を真跡から学び取り、それを後世に伝えた人物とされております。従いまして、本展はそうした教育的思考を継承する美術家の秀作を展示し、後世に教育という遺産を残せるよう日中の交流を以て成して頂くことを趣意として開催致しました。

この美術展におきましては、増田先生の董其昌講演や日中の美術家による席書会もイベントとして開催致しました。

開会式

始めに、世界芸術文化交流会の赤尾信敏最高顧問から開会のご挨拶がありました。最高顧問には日中書画交流会開催の経緯と同会のこれまでの活動内容を盛り込んで頂き、開会のご挨拶を致しました。

世界芸術文化交流会 赤尾信敏最高顧問 開会式の様子

続いて、ご後援頂いた中国駐日本国大使館文化部陳諍参事官にご祝辞を賜り、日本と中国の文化交流を強く支援する旨の温かいお言葉もあり、当会は今後も中国との美術文化交流を続けて参ろうと改めて決意致しました。

中国駐日本国大使館文化部 陳諍参事官

次に同じくご後援頂いた日本中国友好協会永田哲二常務理事にご祝辞を頂きました。日本中国友好協会では、特に青年交流などにもご尽力され、翌年に「日本中国青少年友好交流年」一〇周年を迎えるにあたり、多くのイベントを計画されており、更に同年に日中国交正常化四五年という節目であることもお話頂きました。

日本中国友好協会 永田哲二常務理事

続いて、日本中国友好会館鄭祥林中国代表理事にご祝辞頂きました。日本と中国は最も近い友人同士である事を強く感じさせる友好の意が込められ、この度の開会式に大きな花を添えて頂きました。

日本中国友好会館 鄭祥林中国代表理事

最後に中国美術家を代表して王貴勝先生にご挨拶を頂きました。「こんにちは」という第一声は日本語で、その後は曽剣雄先生の通訳で、この度の交流会の成功を祈る言葉を頂きました。

中国美術家協会会員 王貴勝先生

増田先生による董其昌講演

増田知之先生には、「董其昌と法帖・その名声獲得の過程」と題してご講演頂きました。董其昌は何故、明清の時代に名を馳せたのか。非常に興味深い内容の講演となり、多くの画家や書家は、真剣にメモを取りながら講演に耳を傾けておりました。

ある書家の方は「自分の知らない董其昌の側面が解り面白かった。」、また別の美術家の方は、「董其昌が名声の獲得ということに緻密に動いたということがショッキングであったが、非常に感慨深く面白かった。」というように感想を述べており、この講演は一〇〇パーセント以上の結果であったと主催者は自負しております。

増田知之先生 講演会の様子

席書会

「日中友好席書交流会」と銘打ち、中国側は王貴勝先生、王豫湘先生。日本側は中村鳳仙先生、浜野史翠先生、槍田朝雨先生にご参加頂きました。

始めに日本書家からスタートし、順番は前述の通りに行われました。仮名書、漢字書、仮名書と続き書のジャンルのバランスもよく、更には非常に席書に手慣れた先生方であったため、落ち着いた揮毫を見ることが出来たように思われます。

中国側については王貴勝、豫湘両先生が同時に描き始め、時間が少ない中あっという間に絵を完成させ、周囲を驚かせていたことが印象的です。

王貴勝先生 王豫湘先生

最後に席書した作品を前に交流した美術家で集合写真を撮り、開会日の全てのイベントが終了致しました。また、来場者は一日平均二〇〇名以上に達し、通期では延べ一〇〇〇名超となり、日中の書と画の展示作品を堪能するように鑑賞していました。

会期:2016年9月6日(火)〜11日(日)

会場:日中友好会館美術館

主催:一般社団法人世界芸術文化交流会

運営:株式会社フィネス

後援:中華人民共和国駐日本国大使館/公益社団法人日中友好協会/公益財団法人日中友好会館

監修:宗像 克元(元「墨」編集長、現フリーランス書画評論ライター、東洋芸術研究家)

協力:書画家 王 貴勝/書画家 王 豫湘/洋画家 曽 剣雄

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