一般社団法人 藝文協会(芸文協会)

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「教育美術展 子供のためのアジア美術 ASEAN+2」開催報告

ツアー一行出発 2016年6月8日(水)

新東京国際空港から、凡そ50名の一団が夕刻快晴の成田を飛び発ちました。この一団は、ほかでもないタイ王国チャクリー王朝第9代国王プミポン・アドゥンヤデート陛下の在位70年を慶賀して行われる教育美術展「子供のためのアジア美術・アセアン+2」に出品した日本の主要美術家の皆様です。

成田では、本美術展を運営(主催は世界芸術文化交流会タイ本部)する一般社団法人世界芸術文化交流会の赤尾信敏最高顧問によって出発の挨拶が行われ、訪タイ一行の団結は深まったことと思われます。

WAC赤尾信敏最高顧問 出発式にて

バンコク観光・見学 2016年6月9日(木)

まず、バンコク最大の観光地エメラルド寺院やワットポーには舟をチャーターして、チャオプラヤー川を北上し移動。国王陛下の在位70年で湧き立つバンコクは、戴冠の日である同月11日まで交通の規制が厳しかったため水上経路を利用しました。

舟での移動

 

旧王宮であるエメラルド寺院やワットポーはタイ定番の観光のメッカであり、今までに幾度か訪れた方々も多いかと拝察しますが、日本の神社仏閣同様に訪れるたびに表情が変わることをご理解頂いたのではないでしょうか。

次に、タイ国立シラパコーン大学に訪れ、タイ歴代の国王の彫刻などを見学した後に創設者シン・ピラシー博士銅像の前で記念撮影を行い、午前の観光と見学は終了しました。

シラパコーン大学の校章にもなっているガネーシャ

 

 

 

 

 

歴代国王の彫像。シラパコーン大学と王室の緊密な関係が窺えます

 

エメラルド寺院仏塔

 

同日午後、日本美術家一団は、「子供のためのアジア美術」の総合監修をした国立シラパコーン大学元副学長ヴィショーク・ムクダマニー教授の個展(ナショナル・アート・ギャラリー)に招待され、タイ現代美術の最高峰の作品を鑑賞しました。ヴィショーク教授は、教育美術展のために訪タイした日本の美術家の方々にサイン入りの個展画集をプレゼントし、敬意を払い日本美術家を心より歓迎致しました。

ヴィショーク教授の個展にて歓迎される日本美術家の皆様

 

 

 

訪れた日本美術家にサインをプレゼントするヴィショーク教授

開会 2016年6月10日(金)

いよいよ待望の開会式を迎え、開場は午後4時半、その時間を待たずにタイ王族モンコン・チャラーム・ユコン王子殿下ご夫妻がご来臨されました。モンコン殿下は、ユコン家の筆頭殿下で、ラーマ五世チュラロンコン大王の曾孫にあたり、ソムサワリ王女殿下の親戚筋であるといいます。同王女の母君はパンサワリ王女であり、その苗字もユコンであることから、王女の名代としても充分に事足りる存在であることは間違いないと言えるでしょう。

タイ王族モンコン・チャラーム・ユコン王子殿下ご夫妻

 

 

 

開会式前の様子

 

因みにモンコン殿下の敬称はH ・S ・H( ヒズ・セリーヌ・ハイネス)という英語表記となり、これはモナコ公国のアルベール大公と同じである。従って、大公クラスの殿下がお出ましになったということになります。こうした殿下がご来臨される理由は一つで、子供に対する美術教育を施すという日本美術家の皆様の姿勢に感銘を受けられたことに他ならないと、弊会の王室折衝担当アヌワット・ブーンニティー常任理事は断言しています。

美術という文化の力はこうしたことにも発揮されたことが瞭然となったことは言うまでも無く、訪タイの有無にかかわらず日本美術家の皆様に感謝致します。

開会にあたり、始めに赤尾信敏弊会最高顧問より、モンコン・チャラーム・ユコン王子殿下へのご挨拶と共に開会の言葉を述べました。赤尾最高顧問は、元在タイ日本国大使も務められ、この国における日本の大きな窓口であったことは間違いなく、ここに臨席した60名ものタイの要人たちもそれを既に心得ており、モンコン王子殿下ご夫妻を始め、最高顧問のご挨拶を敬意を以て静聴して頂きました。

次に王室折衝担当のアヌワット・ブーンニティー弊会常任理事が開会の挨拶を述べました。ご来賓からは在タイ日本国大使館の小林茂紀参事官よりご祝辞を賜りました。参事官が流暢なタイ語で話をすると、周囲のタイ要人たちも驚いてどよめくシーンもありました。

 

WAC 赤尾信敏最高顧問

 

 

 

 

 

在タイ日本大使館 小林茂紀参事官

 

WAC アヌワット・ブーン二ティ氏

 

日本美術家 山川賀壽雄氏

 

最後に、訪タイ美術家を代表して山川賀壽雄氏が挨拶を述べて開会式は終了。夕刻には、フェアウェルディナーが行われ、開会式に訪れたタイ要人も参加し、両国の交流の宴席も盛会に終了致しました。

ツアー最終日 6月11日(土)

再びツアー一行は展示会場となるパヤタイ・パレスに向かい、改めて作品展観を行うとともに、同日に催された「子供アート・セッション」に参加しました。アート・セッションの時間は凡そ1時間で終了し、楽しいひとときはあっと言う間に過ぎてしまいました。参加した両国の人々の絆は更に固く結ばれたことでしょう。

▲共同制作した作品の前でそれぞれグループ撮影

※クイーンズ・スクールの子供たちと(小学3年生~6年生)

 

 

 

この美術展で改めて感じたことは日本の美術家の皆様の社会奉仕の精神の豊かさであり、主催側としてもその精神と行動力を学ばせて頂いたと強く感じております。芸術が成すべきことは、平和への指針を示すことであると芸術そのものが語りかけてきたような気がしました。

 

【併設】パヤタイ・パレス収蔵作品展

会期:2016年6月10日(金)~2016年6月13日(月)

会場:パヤタイ・パレス

監修:タイ国立シラパコーン大学(ヴィショーク・ムクダマニー教授)

主催:世界芸術文化交流会バンコク(タイ公益財団内/会長 王族 ソムラップ・キティヤコーン)

協力:タイ公益財団地球温暖化抑止財団/一般社団法人世界芸術文化交流会

後援:ASEAN /タイ首相府/在タイ日本国大使館/タイ文化省/タイ観光省/タイ赤十字

運営:株式会社フィネス/広報 bun-ten(文化展望)

 

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